抗生物質とは微生物を産生して他の微生物など生体細胞の増殖機能を阻害する働きがあり、細菌が増殖するのに必要な代謝経路に作用することで細菌にのみ選択的に毒性を示す。

抗生物質を服用することによる副作用

抗生物質というのは、細菌を殺菌したり、またはその増殖を抑制して、体が自然に病気から治癒するのを助けるはたらきのある医薬品です。
アオカビから発見されたペニシリンが代表的なものですが、抗生物質というのは、このように細菌やカビの一部を活用して製造されたものということができます。
こうした抗生物質は、細菌がもとになって発症するさまざまな感染症の治療において有効ですが、同時に腸内に存在している体に有益な細菌類も死滅させてしまうため、下痢、軟便、腹痛などの副作用がみられることがあります。
女性の場合には副作用の一種としてカンジダ症なども発生しやすいですが、これも真菌の一種であるカンジダの増殖を抑制していた有益な細菌が死滅したことによるものです。
さらに腸内の有益な細菌にかわって毒素を発生させるような細菌が増殖しつづけると、粘り気のある血便をともなうような大腸炎になってしまうおそれもあります。
また、こうした抗生物質に過度に頼りつづけていると、抗生物質の効き目がない耐性菌が出現してしまうおそれがあり、ちょっとしたカゼのような病気でも、重大な症状を引き起こしたり、または病気がなかなか治癒せずに長引いてしまったりする原因にもなりますので、こちらも注意が必要となります。
そのほかには、かなりのレアケースといえますが、抗生物質の服用によって、生命に関わるような重大な副作用が発生する可能性もないわけではありません。
例えば、アナフィラキシーとよばれるものは、人体に摂り込まれた異常な物質を排除するためのアレルギー反応の一種ですが、発疹やのどの腫れなどの皮膚・粘膜の症状が突然起こり、あわせて呼吸困難や血圧低下、意識もうろうの状態になるというものです。